高校生の時の話。
3年生になりたての頃の話だ。
駅から高校まで10分足らずで、商店街の端を
抜けていく。
大通りに抜ける小さな道があり、そこに平屋で
格子のガラス戸の家が建っていた。
学校帰りにはカーテンが閉まっていて、朝は開
いている。中を見ると雀卓が数台おいてあり、
牌(パイ)が卓上に散らばっている。
奥を見ると小上がりの座敷がありそこに若い男
性が数人ゴロ寝をしていた。
一昨日も、昨日も、今日も寝ている。
ガラス戸をそっと開けた。開いた!!。
「おはようございます。おはようございます」。
よく寝ている、チャンスだ。
「イー荘(簡単に言うと1ゲーム)やっていこ
う」となり始めた。
1か月ほどしたある日の事だ。小上がりの障子
が「がッと」開いた。中から若い男性が数人顔
を出した。すごい剣幕で・・・・。強面の。
当時は現在のような機械で牌をかき回すのでは
なく手でかき回し積んで始める。
そーッと音を立てないようにやっていたから聞
こえるはずがないと思ったのだが。
異変に気付いた彼らが何か分かるように仕込ん
でおいたと言っていた。油断していた⤵。
見事我々は引っかかったのだ(笑)。
「毎日やっていやがって」「毎日やっていませ
ん」「事務所へ来るか?」「学校へ行きます」
相手を喰った返答をしたものだ。
もち金を全部取られた。今までの雀代だと。
その家はイトーヨーカードーのすぐ側にあった。
もう50年以上前の事だ。
そんな思い出があったスーパーだ。
【大事は小事より顕(あらわ)る】だ。
川越でビル管理・清掃・遺品整理38年
取締役会長 芳山 豊
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